2020年11月18日(水)

晴れ。朝に眠り夕暮れに起きる。

昨日届いたPENTAXのK-7だが、メインで使おうと思っている単焦点レンズのオートフォーカスが後ピンなことに気が付き、カメラのAF微調整機能で修正したものの調整可能範囲の限界値になってしまった。その値で適切に調整できたと思ったものの、限界値を僅かに過ぎたところが最適だったらいやだなあと思い、K-7本体のデバッグモードでAFを調整し、さらにAF微調整機能を使ってみるが、やはりもう適切な調整はできていた。
デバッグモードで調整したため今後さらに後ピンになっても対応できるようにはなったが、すでにずいぶんな後ピンだったわけで、数年前まで使っていたK-01がミラーレス機であったためこれまで問題になっていなかったのだろうか。つまり、カメラとレンズどちらに原因があるのかがわからない。

ところで、AFのピント確認のため家の中で写真を何枚も撮っていたのだが、パソコンに取り込んだ際、なぜかキッチンの写真だけがずれてしまう。説明が難しいが、本来の写真の左部分が右側に回り込んでしまうのだ。動画の話で例えると——同画像2枚を押し出しのトランジションで変化させ始めてすぐに停止した時の静止画——のような感じ……。何度撮ってもキッチンだけがそうなってしまう。
不可解なので調べていると、SDカードの不具合でそういったずれが起こることは珍しくないようで、中古の本体に付属していた古いSDカードをそのまま使っていたため新しいものを注文。ただ、キッチンだけがそうなる説明はなにもない。写真を撮らなくなってからの数年の間に、キッチンに押し出しトランジションの霊が滞在するようになってしまったのだろうか。どうしよう。新しいSDカードに思いを託す。

今年の良かったアルバムのひとつに、Big ThiefのAdrianne Lenkerのソロ作品『songs』があるが、彼女がNPRのTiny Desk Concertに出演していた。いまは、Tiny Desk (Home) Concertか。

2020年11月17日(火)

晴れ。夕方に起きる。昨日ヤフオクで買ったカメラが届いた。

レンズ交換式のデジタルカメラはずっとPENTAXを使っていて、K-01というミラーレスの機種を数年前まで愛用していたのだけれども、それが壊れてからはあまり写真を撮らなくなっていた。
昨年、iPhone 11を買って(それまではiPhone 6だった)、半ばカメラとして購入したふしがあったのだけれども、どうも綺麗に写り過ぎてつまらない。K-01に付いていた薄い単焦点のレンズ(smc PENTAX-DA 40mmF2.8 XS)が気に入っていたので、時折PENTAXの良い中古がないか探していたのだったが、昨日、格安で状態の良いK-7という古い機種を見つけたのだった。家の中で少しシャッターを切っただけだが、大したものを撮らない感じに合った写りが好感触。

夜、『姉ちゃんの恋人』第4話。
脚本が岡田惠和だったので見始めたのだったが、ロケーションも生活圏の雰囲気に近く、楽しんでいる。小池栄子はもちろん、あまり演技を見たことのなかった有村架純、奈緒もすごく良い。

音楽はAna Roxanneの2nd『Because Of A Flower』。
そろそろ今年の良かったアルバムを選ぼうかと思っていたのだったが、それに関係してくる内容だった。

2020年11月16日(月)

17日の未明から16日付の日記を書こうとパソコンの前にいるが朝日が昇ってしばらくしてもなにも書くことが思い浮かばない。
雑誌を捲り、手の届く場所にある本を拾い読みなにも思い浮かばない。考えている——ほんとうに考えているのか? これは思考なのか? これまでもこうした方法で思考してきたか? などと埒が明かない。
だったら書かなくても良いのではないか……。いや、せっかくこんなに長時間、日記を書くことについて悩んだのだからそれもつまらない。仕方がないからその経緯を書こう——そんなふうにいま日記を書いている。つまらない日記だ。でもこれで、日記を書くことからも、日記を書かないことからも赦される。まるで底に積もった塵。

2020年11月15日(日)

12日(木)、13日(金)と夕暮れに起床。だらしなく過ごす。

14日(土)、正午過ぎ起床。サイクリング。
9月の末に自転車を買った。自転車屋で働いていた時期も含めて、この17、18年間は自転車に乗っておらず、数年前までは専らバイクで移動していたのだったが、それが盗難に遭ってからの移動はすべて徒歩と電車——東京の地下鉄は気が滅入るので極力控えていると、徒歩で移動できる範囲は僅かなうえにこのコロナ禍、共に過ごしてくれる猫もいないというのに家にばかりいた。
それで一念発起し自転車を買ったのだったが、その運転が思いがけず愉しくこのところはよく出掛けている。

macOSを「Big Sur」にアップデート。良いのか悪いのかよくわからないが良い気がしないでもない。

15日(日)、Amazon Prime Videoで岡本喜八『ダイナマイトどんどん』を観る。過去の日記を調べたところ2006年の1月に観ていて、記憶の中では田中邦衛演じる芦刈の作蔵との対戦が白眉でその後はまったく憶えていなかったのだが、それ以降のほうが長かった。
当時もおかしな映画だなと感じていたようだったが、あらためて観るとなぜ143分もあるのかがわからない。時間とともに退屈さが増し、すべてが空騒ぎに見えはじめ、最後には虚無感が訪れる。1978年の映画である。

2020年11月11日(水)

午前9時過ぎ起床。快晴。風がやや強かった。夕暮れ、洗濯物を取り込む。

ところで、また日記を書き始めたのは好き勝手なことを書きたかったからだ。SNSでももちろん、ある程度、好き勝手は書けるだろう。ただ、多くの他人の好き勝手が時系列に並べられているTwitterなどにはもううんざりもしていて、できればTwitterを開く、という行為以外の能動性でもって他者の好き勝手に触れたく、とりあえず自分がそれを実践——というか再開しようと考えたのだった。
といっても、いまだにブログなんて書いている友人知人はいないから、より閉じただけなのかもしれない。リプライ、メンション——レスポンスも求めていない。日記を書いている。

それにしても、インターネットがこんなに人間の嫌な部分ばかりを目にするためのメディアになるとは思っていなかった。そっちにより需要があるということだろう。いわば「大きな自殺」だ。
個人的な、つまり本来の自殺も輪をかけて増えているらしい。今年は著名人の自殺が相次き、それらの報道の度に目にしたのは、「いのちの電話」はこちら、というような案内で、その電話口では一体なにが語られているのか。基本的に電話を使わないおれのような電話嫌いはどうすれば良いのか。二三年分の生活費を翌日に振り込んでくれるというなら電話するけど。

今日はやっぱりElliott Smithにもどってセルフタイトルを聴いていた。あとは町あかりの『それゆけ!電撃流行歌』。