2020年11月19日(木)

気温が季節外れに高いせいか、体調が優れない。まだ気温は上がるようだ。

『天使、インタプリタ』を通読し、少し直す。この小説においては、ひとまず、これ以上は望めなさそうだ。新しいやり口を見出さなければ。

たしか発刊されてすぐに購入したのだったが、いちばん目の届く場所に長らく捨て置いていた『宝石の国』11巻を読む。難解な作品なので、いつもその前巻から読み返していたが、日が空いたので今回は9巻から読み直す。いつ読んでも物語は頭に入って来ず、その美しさに憧れる。そのことを体験することが存外体力を要することだと感じたのは、こんなに素晴らしいと思っている作品の最新刊を数ヶ月も放置していたことからだ。

加速しかければ踏みとどまり、じりじりとなにもない場所へと進む筆致。次はこのやり方で、もう少し長くやらなければならないようだ。必然的に途切れるように、それも、予想していない形で終わるための方法——など無い、という矛盾のまま、それを実行する術は、たぶんもはや、美にしかない。