2020年12月3日(木)

夕方に起きる。天候不明。寒い。

ここに書くには躊躇われる、耽美的で、悪趣味な夢を見た。仔細をここには書けないのでいずれ忘れてしまうだろうと危惧し手帳に内容を書き記すが、なんのためにそんなにその夢を記憶しておきたいのだろうか。

先月の19日の日記に、

加速しかければ踏みとどまり、じりじりとなにもない場所へと進む筆致。次はこのやり方で、もう少し長くやらなければならないようだ。必然的に途切れるように、それも、予想していない形で終わるための方法——など無い、という矛盾のまま、それを実行する術は、たぶんもはや、美にしかない。

などと記したが、それはつまり「美=絶対的なもの」と想定してのことだったか。たぶん、その想定の不可能性をイメージして述べたのではなかったと思う。だとすれば、どうやら、自分のなかのなにかが、頼れる指標だと信じているらしい。夢みたいな話だ。

深夜、『ディスタンクシオン』第Ⅰ部を読み終える。