2021年2月7日(日)

1日(月)、夕方通院。

2日(火)、ツイッターで「家の前の道路の工事がめちゃくちゃうるさい! くそっ!」とツイートしている。実際、むちゃくちゃうるさかった。夜、恵方巻を食う。恵方は南南東。

3日(水)、理由は忘れたが、翌早朝まで起きており、その後就寝。

4日(木)、前記のとおり早朝に眠ったが、昼前に悪夢にうなされて起床。
大きな犬を飼っている夢で、その犬をとてもかわいがっている。散歩の途中、ばかでかい熊を飼っている家の前を通りかかる。リードを付けていない飼い犬が興味本位に熊に近づいてしまう。危ないから離れろ、と注意すると、飼い犬は熊を挟んでおれの反対側に逃げてしまう。熊が起き上がる。飼い犬は飼い主であるおれと離れて不安だったのか、こちらに向かってくる。ところが、その途中にいた熊にひと噛みで食い殺されてしまう。体が圧迫され、両方の目玉が飛び出して絶命してしまった飼い犬の姿に衝撃を受け、夢はその画で静止画となってしまい、以降、しばらく胸の痛みとともに夢と現実の間に滞在する。
あまりのショックに、もう一度眠りたかったが眠れずこの日も夜更かし。

夜、テレビで『にじいろカルテ』第三話。安達祐実が良かった。

5日(金)、夜、テレビで『俺の家の話』第三話。

6日(土)、自転車で上野まで出かける。コロナ以前、どんなに上野にひとがあふれていても間違いなく入店できた中華料理店「中国家常菜 胡同101」に。土曜日の夜だったが、やはり店内には男性の二人組のみだった。久方ぶりの外食。

7日(日)、おそらく昨日、ノートに走り書きした「怪獣ズガガ」というメモに目が止まる。ずいぶん以前、図画工作という名前の少年探偵(あだ名は図工)の話を考えていたことがあったことを思い出し、ズガガは図画工作が生み出した人工生命であることに気が付く。となると——と考えた物語の触りは以下のようになる。

ズガガに用いられた人工知能はそのほとんどを図画工作少年の思想によって発達させており、それはすなわち「工作=物を作ること」を第一義としている。ところが、青年となった図画工作はテロリズムに代表される「破壊=物を壊すこと」がもたらす社会的衝撃が「工作=物を作ること」によるそれをはるかに凌ぐことに強いショックを受ける。その後、工作から破壊へと価値観を反転させる図画工作だが、その背景には人間的心理が大きく働いており、ズガガの人工知能はそのことに対応できない。代わりにズガガが思い出したのは、共働きであった大学の理工学部教授である父とインダストリアルデザイナーである母が共に多忙だったゆえに、あまりかまってもらえないことに心を痛めていた工作の幼少期の心理だ。袂を分かつ図画工作とズガガ。放浪するズガガはいつからか「怪獣ズガガ」と呼ばれはじめる。ズガガを作った男、図画工作の名はもはやテロ組織との関与の疑いで広まりつつあったのだ。

『怪獣ズガガ』は悲しい結末を迎える物語だ。
一時は多くの言語を自在に操っていたズガガだが、最後に発するのははじめに覚えた自身の名前「ズガガ」の悲しい響きである。