2021年8月4日(水)

iPhoneが傍に。MacBook Airのキーボードを打っている。大好きなコカ・コーラを飲みながら。Apple Musicで数多の素晴らしい音楽を聴きながら。
Amazonで買った割引されたサントリーの天然水とグリーンダカラが、YouTube、Netflix、Amazonプライム・ビデオを見ている時、あるいはPS4でゲームをしている時——どちらにしろここは外ではなく、外は夏で、熱中症と感染症と犯罪者と交通事故とその他不幸がレーザービームのように建物の外壁に反射し続けその熱で感情が焼け爛れれる季節——宅配便の従業員によって人力で四階の我が家にダンボールで届けられる。
やはりiPhoneが傍に。電話が鳴っても取らない。Twitterでは厄介な話。マジでクソだなとつぶやいたりツイートしたりしてからテレビでオリンピックの陸上競技の中継に夢中になってすべて忘れて寝る。思い出してから忘れて寝る。この音楽良いね。寝る。煙草、また値上がりするのか。

想像すればするほど自分は罪人で、だからいまも罰を受けている最中だ。常に加害の意識があるが、なにもできない。この無力感もまた罰であり、贖罪などどこにもない。謝る相手なんてどこにもいない。ただ苦しむ。それも、できる限り長く。そして罪人のまま死ぬのだ。
世界のすべての最低な出来事はおれの罪で、おれがこんな暮らしをしなければ、名古屋の醜悪で薄汚いクソ市長が他人の金メダルに齧りつくことも病床が不足することもどこかの誰かが不倫することもなかった——わけないだろう! たしかにそんなわけはない。しかし俺はそれでも間違いなく因子であり加害者だ。それはお前もだが、そのことは自分で折り合いをつけてくれ。前述のとおり、俺は自分のことすら手に負えない。仮にお前が潔白のつもりなら、そんなふうな顔で街を歩けば良い。俺はそのことをとやかくは言わない。

クソ暑いし体もダルいしつまんないことばかりだ。金もない。不愉快だね。誰でも良いからなんとかしろよ! どうせ自分のことで精一杯なんだろ? 誰もなんとかしないんだったら、俺もお前もこの最低な世界における罪で、いまの世界そのものが罰だ。どこかで可愛い赤ん坊や仔猫だってその罰に苦しんでるだろう。もう死ね! でも、死ぬまで誰にも謝ることはできないうえに、なぜかいまここにあるこの欲望は失われない。この眼が色を判別できることに驚きを隠せない。