前回の日記を参照すると4日に風呂掃除をしている。そこから芋づる式に記憶を手繰ると、5日は空気清浄機とサーキュレーターを清掃し、区に申請すると無料で届けられる「スマホ de ドック」という簡易血液検査を自宅で行った。その際、数年ぶりに体重を計る必要にかられ、飼い猫だったもきちの遺骨の下にある体重計——もきちはなぜか体重計が好きで、よくその上に寝そべっていたため、それに倣ってそうしている——を引っ張り出す。体脂肪率を計測するために年齢を入力する必要があるその機械をひさしぶりに起動するとおれは34歳のままだった。三四年ぶりにそれの上に乗ることになる。体重は想定していたより5kg重く、ちょうど身長から割り出される標準体重になっていた。もう自分は痩せ型だという認識をあらためなければならない。不摂生が続いている。おそらく後日伝えられる血液検査の結果も芳しくないだろう。
翌6日は朝から冷蔵庫を磨いた。三日続けてなにかしらの清掃をしていることから、神経症とまではいかないものの、その類縁のストレスを感じていたのだろう。夕方にコインランドリーに出向き、連日の雨で溜まっていた洗濯物を一息にやっつける。
本日7日。一昨日から取り組んでいるデザインの仕事がうまくいかず一日唸っていた。それらしくてもときめきがないと抜け殻。一体なぜ中身がないのか。中身とはなにか。どうすれば中身は生まれるのか。毎度いちからそれを始めその繰り返しである。日常は観察。