13日(月)、7日付の日記に記したが、先日自宅で出来る簡易の血液検査を行った。その結果がわかり、案の定、病院に行けと書かれていたためそれに従う。
自転車で行ける距離だったが、この日はこのところにしては暑く、夕方になってもなおそうだったのと、たまには音楽を聴きながら街を行きたい気持ちになり電車に乗る。
前日(12日)のことだが、イギリスや中国の民話のことを考えているうちに、阿部謹也『ハーメルンの笛吹き男 伝説とその世界』(2021年7月3日付の日記を参照)のことへと思考が移り、それから宮本常一のことを思い出したので本棚で『忘れられた日本人』を探すも見つからず。
通院のために初めて訪れた駅の近くに良さげな本屋があり、上記のことを思い出し探すと『忘れられた日本人』はすぐに見つかった。ほんとうにずっと家にいる生活が続いているため、このことで、なんというか、出掛けている、という気分になる。と同時に、現在進行中で喪失しているいろいろのその大きさに混乱もした。
病院では、簡易の血液検査を根拠に来院したため、あらためてより精緻な血液検査などを行い帰宅。その結果が出る来週にまた通院する予定だが、出掛けられる、と少し楽しみな気分もあり、おれは本当に出掛けていなかったのだなとつくづく。
音楽はCaroline Polachek『Pang』を繰り返し。